開催概要
- 行事名:「発達障害当事者会フォーラム2023in名古屋」
- 日 時:令和5年10月9日(月・祝)
- 会 場:愛知県産業労働センター 小ホール1・2
- 後 援:厚生労働省・愛知県・名古屋市・(一社)日本発達障害ネットワーク・東海テレビ放送・新潮社
- 参加人数:約160名(スタッフ含む)
- 来 賓:
- 発達障害を考える国会議員連盟 会長 野田聖子 議員(事務局代読)
- 発達障害を考える国会議員連盟 名誉顧問 参議院議長 尾辻秀久 議員(事務局代読)
- 立憲民主党厚生労働部会 衆議院議員 吉田統彦 議員
- 衆議院議員 本村伸子 議員
第一部「コロナ後の当事者会活動を考える」
- 講師
- 愛知県医療療育総合センター子どものこころ科 吉川徹 氏
- 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課 障害児・地域生活・発達障害者支援室発達障害施策調整官 山根和史 氏
- 東海テレビ放送制作局東京制作部 中頭千廣 氏
- 漫画家 亀山聡 氏
- 漫画家 ナナトエリ 氏
- NPO法人DDAC 代表 広野ゆい 氏
- (一社)あいち発達障害サポートネットワーク 上口美弥子 氏
- 発達障害当事者協会 運営委員 金子磨矢子 氏
冒頭で、2022年に発達障害当事者協会が実施した「コロナの影響を発達障害の当事者会がどの程度受けたか」についてのアンケート結果を簡単に報告しました。
その後、愛知県医療療育総合センター子どものこころ科の吉川徹先生による基調講演がありました。
吉川先生は、ピアサポートの必要性や、リアル対面の当事者会・家族会、そして対面で会わなくても良いメタバースの会など、様々な当事者会の可能性について話されました。
基調講演の後は、厚生労働省から発達障害施策(主にピアサポート事業)や自閉症啓発デーなどについての行政説明をいただきました。
その後、発達障害をテーマにしたドラマ「僕の大好きな妻!」の中頭プロデューサーと、原作「僕の妻は発達障害」の作者である亀山聡先生とナナトエリ先生によるトークセッションが行われました。
このドラマには、ピアサポートの場である発達カフェが度々登場し、当事者が集う場を広く一般の方に紹介しています。トークセッションでは、ドラマにまつわる秘話や発達カフェの話題、そして亀山先生とナナト先生が連載していた自助会漫画を通じて、当事者会の必要性についてお話しいただきました。
その後は、登壇者全員が集まりピアサポートや当事者会活動について、パネルディスカッション形式でミニシンポジウムをしました。
発達カフェを経営している、上口美弥子氏、金子磨矢子氏にも加わって頂きました。
司会の広野ゆい氏からは、東海テレビが公共放送キャンペーンで実施した「みえない障害」という発達障害をテーマにしたテレビCMに出演した話題なども出て大いに盛り上がりました。
第二部 「これからの当事者会活動を考えるフォーラム」
- 進行役
- 名古屋市発達障害者支援センターリンクス名古屋 所長 堀未来 氏
- 目白大学大学院非常勤講師 山﨑順子 氏
- パネリスト当事者会
- (一社)あいち発達障害サポートネットワーク こねっこ(愛知県)上口美弥子 氏
- にじいろ名古屋 (愛知県) 西川学 氏
- 三重県発達障害当事者の会にじいろ (三重県) 和田浩典 氏
- Prismstation (静岡県) 原良太 氏 ・ 中村大輔 氏
- ここらぼ (石川県) 水戸勇祐 氏
- 富山ほっとサロン (富山県) 村上千夏 氏
- コメンテーター
- NPO法人DDAC 広野ゆい 氏
- 山陰スモステの会 難波寿和 氏
名古屋市発達障害相談支援センター長の堀先生、目白大学大学院山﨑順子先生の進行で、東海・北陸地区の7名の当事者会リーダーと難波さん広野さんを交えてディスカッションを行いました。
質問の内容は、発達障害者支援センターとの連携、当事者会での話題、当事者だけで運営は出来るのか、ピアサポートの場に支援者が入る事はどう感じているかなどについて、忌憚のない意見交換をしました。
まとめ
今年4年ぶりにフォーラムを開催し、当事者会の全国的な意見集約団体を作ろうという機運が高まり、主催・共催・コメンテーターの皆さんで名古屋フォーラム開催時に集まり今後、全国ネットワークを作っていこうということになりました。
2024年は発達障害者支援法施行20周年、当事者会の全国ネットワーク設立に相応しい会にしていく予定です。