新幹線のぞみ号の事件に関して
平成30年6月9日に、新幹線「のぞみ」号の最終便にて、男が乗客にナタなどを振るって、男性1人が死亡、女性2人が重傷を負うという衝撃的な痛ましい事件が起こりました。
この事件に関し、複数のメディアが、被疑者が幼少期に自閉症の疑いがあったこと、14歳でアスペルガー障害と診断された事を受けて、発達障害児・者が事件を起こすかのような報道がなされました。
しかし本事件は特異性の高い事件であり、発達障害との因果関係は警察などの発表は一切ありません。
「発達障害」が事件の引き金であるかの報道を行っていますが、そのような事実は一切ございません。
TVの見出しやフリップボードに「自閉症」「発達障害」を強調して掲載し、「自閉症」=「凶悪犯」と連想するような表示をしていました。
このような表現をすると、全く発達障害への知識や理解のない一般社会の方が、発達障害者は事件を起こしやすい人と誤解を受けてしまいます。
むしろ発達障害者は、犯罪の加害者ではなく、被害者になるケースの方が圧倒的に多いのです。
報道機関のみな様、発達障害者に対する誤解と偏見を助長しかねない報道を今後は、お控え頂きますようお願い申し上げます。